仕事をやめてひとりで家にいることが1年半も続いている。前の仕事を続ける気がないのなら、別の仕事をしなければいけないと思っているのになにも考えていない。好きなことといえばいまはキャンプ。興味があることといえばゼロウェイスト。

仕事をやめる前に始めた山歩きは今年はあまりできなかったのだけど、外へ出ていくことの延長からデイも含めてキャンプに行くことが増えた。ゼロウェイストはミニマリズムを意識して生活していることの延長という感じ。

どちらも昔から実行していること、考えていること、感じていることと繋がっている。ミニマルライフとキャンプとゼロウェイストも繋がっている。こうやって自然と仕事とも繋がっていくといいなと思っている。焦らずゆっくり。

バレンタインデーのお返しに選んでいいよ、とジュエリーショップを通りかかったときに言われた。そんなのいい、だったらきちんとしたのがいい、と曖昧にしたまま帰宅した。

きちんとしたのってどういうの?と問うから、どういうつもりで買ってくれるの?と問い返した。結婚指輪っていうか、結婚式してないしそれくらいあってもいいかなと思って、ということだった。

やらなくていいと濁していた結婚式も、ふたりだけで式ができるらしいよ、こんなところもあるよ、と提案してきた場所が、やるならここで式を挙げたいと昔から思っていた場所だった。

どちらもいまさらと諦めていただけに、こんなに嬉しいことがあるのかと思ってる。しあわせ。

春の陽気になってきた。あれから一年が経とうとしている。ずっと好きだったひとと、共に生きていくことにした日から。
仕事を辞めた。知らない土地で暮らし始めた。慣れない生活に悩んだ。結婚した。本当にこの道を選んでよかったのかとあれこれ考えた。わたしの人生このままでいいのかともがいた。
なんの答えも出ないまま一年が経とうとしている。

横浜に到着した翌日に、東京都美術館で開催されているプーシキン展へ行ってきた。すっきりとした展示で、解説も読みやすく、ひさしぶりに来てよかったと思える美術展だった。最後にグッズを眺めて画家たちの手ぬぐいを買ってきた。山で使おう。

約1ヶ月ぶりに帰省してきた。あちこち出掛けて、ピクニックというか外でごはんを食べて、充実していた。こういう生活を、自由に、もう少ししていたかった。

さて、もう1週間後には横浜と東京へ行く。出掛けることを忘れてはいけない。自分の愉しみを、我慢してはいけない。

2018年3月、仕事をはじめて10年、退職をした。向いていないとかなり悩みながらも、自分なりに奮闘してきた。一生の仕事とは就職したときから考えられなかったけれど、まさかここで辞めるとは想像もしていなかった。自分で退職を決めたとはいえ、愚かな上司に人生を振りまわされてしまった。
新たな生活はふたり暮らしではじまり、ちょうど2ヶ月が経った。感情だけでバタバタと決めてしまったところもあり、いまさら「本当にこれでよかったのだろうか」と不安になる。まだ気持ちを整理するのに時間がかかりそうだけれど、綴ることで見えてくるものがあればいいなと思っている。